[1135] 岩手県における最低気温および凍結防止剤散布量から求めるスケーリング危険度マップの提案
キーワード:deicer、frost damage、minimum temperature、new test method with small sized sample、risk map、scaling、スケーリング、凍害、凍結防止剤、危険度マップ、小片凍結融解試験、最低気温
近年,岩手県をはじめとする東北地域では,凍結防止剤の散布に伴い,スケーリングが顕著となり問題となっている。本研究では,スケーリング発生条件について評価し,その発生条件を基に最低気温と凍結防止剤の散布量から,岩手県におけるスケーリングの危険度マップを作成した。スケーリングは凍結防止剤の種類が異なった場合でも,-5℃以下で発生し,濃度が高いほどスケーリングが発生する最低温度の閾値は低くなることが分かった。作成したスケーリング危険度マップは,既往の凍害危険度マップとある程度一致した。加えて,国道4号線の県北区間ではスケーリングの危険度が高いことを示唆した。