コンクリート工学年次大会2019(札幌)

講演情報

第41回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 補修・補強(材料)/腐食・防食

腐食・防食Ⅱ

2019年7月11日(木) 09:30 〜 12:00 第6会場 (104・105会議室)

座長:審良善和(土木), 寺本篤史(建築)

[1151] 模擬ひび割れを有する試験体の中性化後における含水状態と鉄筋腐食速度の関係

酒井正樹, 神代泰道, 小林利充 (大林組)

キーワード:black scale、carbonation、corrosion current density、rebar corrosion、simulated cracks、water content、模擬ひび割れ、中性化、含水率、鉄筋腐食、黒皮、腐食電流密度

ひび割れが生じた部位に対する,中性化後の鉄筋腐食を考慮した寿命評価を目的として,ひび割れ幅が0.4mmの模擬ひび割れを有する鉄筋コンクリート試験体の含水状態と鉄筋腐食の関係を検討した。その結果,次のことがわかった。(1) セメント種別に関わらず,中性化後の鉄筋腐食速度には含水状態の影響が大きかった。(2) 模擬ひび割れを有する場合,相対湿度が高い条件や屋外暴露条件では,中性化後の暴露試験にて鉄筋腐食が進行した。(3) 模擬ひび割れを有する試験体でも,含水率が小さい場合には中性化後も鉄筋腐食は生じなかった。乾燥環境下では,ひび割れの有無に関わらず,中性化後も鉄筋腐食は生じにくいものと考えられる。