[1151] Relationship between water content and rebar corrosion rate of cracked concrete specimen after carbonation
Keywords:black scale、carbonation、corrosion current density、rebar corrosion、simulated cracks、water content、模擬ひび割れ、中性化、含水率、鉄筋腐食、黒皮、腐食電流密度
ひび割れが生じた部位に対する,中性化後の鉄筋腐食を考慮した寿命評価を目的として,ひび割れ幅が0.4mmの模擬ひび割れを有する鉄筋コンクリート試験体の含水状態と鉄筋腐食の関係を検討した。その結果,次のことがわかった。(1) セメント種別に関わらず,中性化後の鉄筋腐食速度には含水状態の影響が大きかった。(2) 模擬ひび割れを有する場合,相対湿度が高い条件や屋外暴露条件では,中性化後の暴露試験にて鉄筋腐食が進行した。(3) 模擬ひび割れを有する試験体でも,含水率が小さい場合には中性化後も鉄筋腐食は生じなかった。乾燥環境下では,ひび割れの有無に関わらず,中性化後も鉄筋腐食は生じにくいものと考えられる。