コンクリート工学年次大会2019(札幌)

講演情報

第41回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 補修・補強(材料)/腐食・防食

腐食・防食Ⅱ

2019年7月11日(木) 09:30 〜 12:00 第6会場 (104・105会議室)

座長:審良善和(土木), 寺本篤史(建築)

[1154] 鉄筋腐食の軸方向分布と表面ひび割れ幅関係の解析的検討

木山直道1, 中村光1, Zahra Amalia2, 三浦泰人1 (1.名古屋大学, 2.Syiah Kuala University)

キーワード:Corrosion area length、Corrosion distribution、Rebar corrosion、Rigid body spring model、Surface crack length、Surface crack width、剛体バネモデル、腐食分布、腐食領域長さ、表面ひび割れ幅、表面ひび割れ長さ、鉄筋腐食

本研究では,腐食領域の長さや腐食領域の間隔,腐食率の差を変化させて,腐食が鉄筋軸方向に分布した場合の腐食率分布と表面ひび割れの長さや幅の関係を解析的に検討した。本解析では著者らが開発した剛体バネモデルを用いて,腐食生成物の移動を考慮した腐食ひび割れ解析手法を用いた。その結果,腐食率1.5%程度の範囲で軸方向にランダムにばらついても,表面ひび割れへの影響は小さいことが示された。また,部分的に腐食が生じた場合,表面ひび割れ長さは腐食領域の長さに依存し,腐食率に依存しないことが示された。さらに,腐食領域間のひび割れが連結した場合,腐食率が分布しても最大ひび割れ幅は,最大腐食率に依存した値を示した。