[1157] 電食試験における低速範囲の印加電流密度がコンクリート中の溶融亜鉛めっき鉄筋の腐食に及ぼす影響に関する実験的研究
キーワード:accumulated amount of current、corrosion amount、corrosion current density、galvanostatic corrosion rate、hot dip galvanized steel reinforcement、polarization resistance、remained thickness、分極抵抗、残存厚さ、溶融亜鉛めっき鉄筋、積算電流量、腐食量、腐食電流密度、電食速度
溶融亜鉛めっき鉄筋(以下,めっき鉄筋)の防食性能を確認する腐食促進試験の一つとして電食試験があるが,めっき鉄筋の評価に適切な電食速度はまだ検討されていない。本研究では,低速の印加電流密度を水準とし,亜鉛被膜の実際腐食量の評価からめっき鉄筋に適合する電食条件の実験的検討を目的とした。その結果,印加電流密度が低いほど,腐食が進行するほど分極抵抗は高くなった。また,低速の電食では与えた積算電流量より実際の腐食量は低く現れ,その量は約2/5となった。電食条件では,本研究の範囲では160μA/cm2以下の電食速度が適切であった。