コンクリート工学年次大会2019(札幌)

講演情報

第41回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » フレッシュコンクリート

フレッシュコンクリートⅡ

2019年7月12日(金) 13:00 〜 15:15 第4会場 (108会議室)

座長:浦野真次(土木), 崎原康平(建築)

[1185] モルタルのフレッシュ特性におよぼす化学混和剤への熱刺激効果

瀧川瑞季, 佐々木海渡, 喜多理王, 伊達重之 (東海大学)

キーワード:Construction performance、Mortar Flow、Superplasticizer、Thermal Stimulation、モルタルフロー、化学混和剤、施工性能、熱刺激

これまで筆者らは,ポリカルボン酸エーテル系化学混和剤を加熱することで加熱温度が高く,加熱時間が長いほど,原料ポリマー分子の集合状態が変化し、セメント粒子の分散性が向上し,その効果が持続することを報告してきた。本研究では,ゲル浸透クロマトグラフィーを用いることで熱刺激効果はポリマー分子量に影響しないことを確認した。さらに,熱刺激を与えた化学混和剤を使用したモルタルのレオロジー特性(塑性粘度)や施工性能における評価も行ったところ,熱刺激を受けることによってモルタルの流動性が向上し,一方,塑性粘度は低下することが確認された。このことから,熱刺激によってモルタルおよびコンクリートの施工性能が向上することが期待されることもわかった。