コンクリート工学年次大会2019(札幌)

講演情報

第41回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 施工/舗装・ダム/マスコンクリート

施工Ⅱ

2019年7月10日(水) 15:45 〜 18:00 第7会場 (204会議室)

座長:竹田宣典(土木), 笠井浩(建築)

[1217] 過酷な積雪寒冷地におけるRC床版の品質確保と高耐久化に対する取組

音道薫1, 阿波稔2, 迫井裕樹2, 船水武3 (1.上北建設, 2.八戸工業大学, 3.国土交通省 東北地方整備局)

キーワード:ASR、Construction situational awareness check seat、Frost damage、Multiple protection、RC Deck slab、RC床版、凍害、ASR、多重防護、施工状況把握チェックシート

近年,東北地方の鉄筋コンクリート床版(RC床版)において表層コンクリートが土砂化する劣化が散見されるようになった。この現象は交通量の少ない路線でも発生しており,自然環境条件による凍害や凍結抑制剤散布による塩害,アルカリシリカ反応(ASR)が起点となっていることが分かってきた。本報告では,道路橋RC床版の劣化抵抗性向上を目的とし多重防護の考え方を取り入れ,コンクリートの緻密性向上および空気量の確保,また防錆仕様の鉄筋を採用し,さらに施工の基本事項の遵守と丁寧な施工を徹底することにより品質確保と耐久性向上を図った取組とその検証について報告する。