コンクリート工学年次大会2019(札幌)

講演情報

第41回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » セメント/骨材/自然治癒・自己治癒

セメント/骨材/自然治癒・自己治癒

2019年7月11日(木) 13:00 〜 15:15 第4会場 (108会議室)

座長:斉藤豪(土木), 盛岡実(建築)

[1230] 異なる温度条件下でセメント系材料に生成する炭酸カルシウムの結晶形変化に及ぼす影響

千石理紗1, 崔希燮1, 井上真澄1, 崔亨吉2 (1.北見工業大学, 2.韓国慶北大學校)

キーワード:Ca2+、CaCO3、cementitious materials、CO32- nano-bubble、CO32-ナノバブル、temperature、vaterite、セメント系材料、バテライト、温度、炭酸カルシウム

コンクリートは水分供給環境下において,ひび割れが十分に小さい場合に,再水和反応や炭酸カルシウム析出などによってひび割れが閉塞する自己治癒現象が確認されている。本研究では,セメント系材料に緻密な自己治癒物質を生成させるため,自己治癒に伴って生成される炭酸カルシウムの結晶形に着目し,温度条件が結晶形変化に及ぼす影響を明らかにすることを目的として各種温度条件下にて自己治癒実験を行った。その結果,水酸化カルシウム水溶液とともにエタノールと酸化カルシウムを混合した水溶液を用いて温度の調節およびCO32-ナノバブルの供給によって炭酸カルシウム結晶の制御が可能であることを確認できた。