コンクリート工学年次大会2019(札幌)

講演情報

第41回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » エコ・緑化コンクリート/サステイナビリティ(環境側面)/リサイクル

エコ・緑化コンクリートⅠ

2019年7月12日(金) 09:30 〜 11:30 第1会場 (特別会議場)

座長:片平博(土木), 西脇智哉(建築)

[1237] ポーラスコンクリートのアルカリシリカ反応特性に関する一検討

坂本英輔1, 杉原大祐2 (1.広島工業大学, 2.建材試験センター)

キーワード:alkali silica reaction、JCI AAR-3、JIS A 1804、lithium nitrite、porous concrete、アルカリシリカ反応、ポーラスコンクリート、亜硝酸リチウム

本研究では,ポーラスコンクリート(以下,POCと略記)にJIS A 1804とJCI AAR-3を援用し,POCのアルカリシリカ反応の基礎特性の把握とその抑制策として亜硝酸リチウムの効果を実験的に検討した。その結果,POCにJCI AAR-3を援用した場合,有害となるほどのアルカリシリカ反応による膨張が生じる可能性が示唆された。また,設計空隙率15%および22.5%のPOC供試体では抑制効果は見られなかったが,設計空隙率30%のPOC供試体においては抑制効果が確認された。なお,JIS A 1804に規定されている総アルカリ量ではPOCの練混ぜ時の作業性が悪くなり,JIS A 1804をPOCに援用することは現段階では難しい。