コンクリート工学年次大会2019(札幌)

講演情報

第41回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 補修・補強(材料)/腐食・防食

補修・補強(材料)Ⅰ

2019年7月10日(水) 10:00 〜 12:00 第6会場 (104・105会議室)

座長:小松怜史(土木), 吉岡昌洋(建築)

[1259] けい酸塩系表面含浸材におけるけい酸ナトリウムのモル比が生成するC-S-Hゲルの構造に与える影響

山崎誠志1, 西野英哉2, 黒岩大地2, 大嶋俊一3 (1.静岡理工科大学, 2.富士化学, 3.金沢工業大学)

キーワード:c-s-h gel、C-S-Hゲル、modification effect、molar ratio、silicate-based surface penetrants、sodium silicate、けい酸ナトリウム、けい酸塩系表面含浸材、モル比、改質効果

モル比の異なるけい酸ナトリウム溶液では,MR=2.1~2.7 (MR:モル比SiO2/Na2O)まではQ0~Q2の低次構造が支配的であり,MR=2.7を超えるとQ3やQ4の高次構造が支配的になることがわかった。液相中に存在したQ2までのSi種は,含浸処理により,Q3とQ4成分に変化した。けい酸ナトリウムのモル比が低いと,アモルファス成分の生成量が少なく,Q4成分の割合も低くなり, C-S-Hゲルの生成が主として起こり,一方,けい酸ナトリウムのモル比が高くなり,液相中のQ4成分が増加するとシリカゲルのような構造の成分が増加することが明らかになった。