コンクリート工学年次大会2019(札幌)

講演情報

第41回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 非破壊検査・診断

非破壊検査・診断Ⅱ

2019年7月10日(水) 13:00 〜 15:30 第1会場 (特別会議場)

座長:渡辺健(土木), 湯浅昇(建築)

[1290] 供用中のコンクリートダム堤体における弾性波伝播速度の特性

市川滋己1, 永井哲夫2, 鎌田敏郎3 (1.水資源機構, 2.ダイヤコンサルタント, 3.大阪大学)

キーワード:concrete dam、construction joint、elastic wave propagation velocity、evaluation target depth、impact elastic wave method、コンクリートダム、弾性波伝播速度、水平打継目、衝撃弾性波法、評価対象深度

著者らは,衝撃弾性波法を用いた非破壊調査手法により,コンクリートダム堤体の水平打継目の状態把握が可能であることを確認している。本手法は,弾性波(高周波成分)の評価対象深度における透過・反射特性に着目して,打継目の状態推定を行うものである。そのため,評価対象深度の分析においては弾性波伝播速度の設定が重要になる。本研究は,供用中のコンクリートダム堤体において実施した衝撃弾性波法の調査結果をもとに弾性波伝播速度の分析・検討を行ったものであり,コンクリートダム堤体中の弾性波伝播速度特性は一般的なコンクリート構造物と同等であることが分かった。