[1322] 異なる比表面積の高炉スラグ微粉末を使用したジオポリマーの強度発現性および簡易注入試験に関する研究
キーワード:blast furnace slag fine powder、crack injection material、fly ash、geopolymer、specific surface area、ジオポリマー、ひび割れ注入材、フライアッシュ、比表面積、高炉スラグ微粉末
本研究では,ジオポリマーは凝結時間が短く,耐候性および耐酸性などに優れるという点に着目して,ひび割れ注入材としての活用を目指す。本報では,比表面積が異なる高炉スラグ微粉末を3種類使用し,フロー値,凝結時間,圧縮強度を確認した。その後,塩ビ板による簡易注入試験を行った。その結果,比表面積が大きい程,圧縮強度は大きく,凝結時間は短くなることが確認された。注入試験の結果は,溶液粉体比が0.5の場合,ひび割れ幅0.2mmには5cm程度の注入深さだったが,溶液粉体比が0.7の場合,25cm以上注入可能となった。また,浸透速度は比表面積が大きい程早くなる傾向が見られた。