コンクリート工学年次大会2019(札幌)

講演情報

第41回コンクリート工学講演会

B.構造・設計 » はり/曲げ/せん断・ねじり

はりⅠ

2019年7月11日(木) 09:30 〜 12:00 第3会場 (中ホールB)

座長:永元直樹(土木), 田中照久(建築)

[2033] 降伏ヒンジ領域に超弾性合金主筋を用いたRC梁の構造性能に及ぼすせん断補強筋の影響に関する解析検討

梅本純也1, 鈴木裕介1, 谷口与史也1, 荒木慶一2 (1.大阪市立大学, 2.名古屋大学)

キーワード:FEM analysis、FEM解析、rigidity lowering rate、shear crack、shear reinforcement、Super-Elastic Alloy、せん断ひび割れ、せん断補強筋、剛性低下率、超弾性合金

本研究では,主筋の一部に超弾性合金を配筋したRC梁の既往の実験において早期の剛性劣化に繋がったと考えられる,梁端部でのせん断変形および,せん断ひび割れの低減効果に対し,当該領域でのせん断補強筋量及び配筋位置をパラメータとしたFEM解析を通して検討した。その結果,せん断補強筋比を上昇させることで,せん断変形が抑制され,部材全体の剛性低下が改善されることを示した。また,力学モデルに従った集中配筋型の試験体は,せん断補強筋が概ね想定通りの応力負担をしたものの,部材全体の性能改善に対する寄与は想定より小さいものであった。