コンクリート工学年次大会2019(札幌)

講演情報

第41回コンクリート工学講演会

B.構造・設計 » 柱/柱はり接合部

柱Ⅱ/柱はり接合部Ⅰ

2019年7月10日(水) 13:00 〜 15:30 第3会場 (中ホールB)

座長:宮川義範(土木), 楠原文雄(建築)

[2044] 実大ト形杭頭接合部部分架構の曲げ抵抗機構に関する研究

千濱彬比古1, 土佐内優介2, 平尾一樹3, 向井智久4 (1.東京工業大学, 2.フジタ, 3.コンクリートパイル建設技術協会, 4.建築研究所)

キーワード:Column-Beam-Pile Subassemblage、Flexural Resistance Mechanism、Pile Head Joint、Pile Head Moment、Pile Head Rotation、Variable Axial Force、ト形部分架構、変動軸力、曲げ抵抗機構、杭頭接合部、杭頭接合面回転角、杭頭曲げモーメント

本研究では,設計法が確立されていない杭頭接合部における曲げ抵抗機構の解明及び,曲げ耐力,変形性能の定量化に焦点を当て,SC杭,パイルキャップ,基礎梁,柱から構成される実大ト形杭頭接合部部分架構試験体を用いた静的載荷実験を行った。杭頭接合部における曲げ抵抗機構は埋め込み部のてこ作用による機構及び,杭頭定着筋とパイルキャップ部コンクリートによって形成される機構が存在している事がわかった。ただし、それらの曲げ抵抗機構の寄与分については今後検討する必要がある。実験によって得られた杭頭接合面における曲げ耐力と回転角を既往の評価式を用い比較するとその精度は十分でなく,より精度の高い評価方法を提案していく必要がある。