コンクリート工学年次大会2019(札幌)

講演情報

第41回コンクリート工学講演会

B.構造・設計 » 耐震壁/スラブ/高強度コンクリート(構造)

耐震壁Ⅱ

2019年7月10日(水) 13:00 〜 15:30 第9会場 (207会議室)

座長:須田久美子(土木), 津田和明(建築)

[2072] 鉄筋コンクリート造方立壁のせん断ひび割れ幅の算定法とその検証

松林美樹, 窪田凌平, 高瀬裕也, 溝口光男 (室蘭工業大学)

キーワード:crack width、full size experiment、reinforced concrete non-structural wall、shear crack、せん断ひび割れ、ひび割れ幅、実大実験、鉄筋コンクリート造方立壁

近年の大規模地震では,鉄筋コンクリート造方立壁の被害が多数報告されている。そこで,この損傷評価に寄与すべく,せん断ひび割れ幅算定法の提案を目的に,鉄筋間隔および壁筋比をパラメータとする実大試験体4体の載荷実験を実施した。これにより,鉄筋間隔が広くなるほど,また壁筋比が小さくなるほど,ひび割れ幅が増大する傾向を確認した。さらに,実験で得られた鉄筋ひずみやひび割れ間隔を,既報で提案したひび割れ幅算定式に適用し,算定式の妥当性を検証した結果,実験で測定されるひずみの値に精度が大きく影響するものの,おおむねひび割れ幅の推移を推定することができた。