コンクリート工学年次大会2019(札幌)

講演情報

第41回コンクリート工学講演会

B.構造・設計 » 耐震壁/スラブ/高強度コンクリート(構造)

耐震壁Ⅲ/スラブ/高強度コンクリート(構造)

2019年7月10日(水) 15:45 〜 18:00 第9会場 (207会議室)

座長:福浦尚之(土木), 櫻井真人(建築)

[2078] 乾燥収縮を拘束したHPCa版と一体スラブの長期挙動と終局耐力

山本俊彦 (大同大学名誉教授)

キーワード:cracking、drying shrinkage、external restraint、long-term behavior、slab、ultimate strength、乾燥収縮、スラブ、長期挙動、外部拘束、ひび割れ、終局強度

HPCa版スラブの軸方向の伸縮挙動は,スラブ合成までは乾燥収縮が進行し,合成後は一転,HPCa版の吸水により膨張に転じた。この膨張は,拘束鋼材に引張応力を発生させ,同時にHPCa版スラブに軽微な圧縮応力を生じさせたが,その後早期に消失し引張に転じた。試験体の長期間の剛性は,無拘束スラブでほぼ弾性挙動を示し,拘束スラブで引張応力により著しい低下をきたした。これらの現象を鉄筋ひずみ、ひび割れ状況より解明した。終局耐力はHPCa版スラブと一体打ちスラブとの間で大きな差は見られなかった。鋼材で拘束された試験体は膨張に伴う圧縮応力の発生により,終局耐力計算値の約2倍の耐力を発現した。