コンクリート工学年次大会2019(札幌)

講演情報

第41回コンクリート工学講演会

B.構造・設計 » プレキャストコンクリート

プレキャストコンクリート

2019年7月11日(木) 13:00 〜 15:15 第9会場 (207会議室)

座長:廣井幸夫(土木), 香取慶一(建築)

[2091] 製造時期および二次養生方法の違いがプレキャストコンクリート製品の諸物性に及ぼす影響

中谷俊晴1, 渡邉賢三1, 坂井吾郎1, 石田哲也2 (1.鹿島建設, 2.東京大学)

キーワード:Microcrack、Moisture escape control curing、Pore structure、Precast concrete、Scaling、Sheet curing、Steam curing、シート養生、スケーリング、工場製品、微細ひび割れ、水分逸散抑制養生、細孔構造、蒸気養生

製造時期や蒸気養生後の養生方法の違いがプレキャストコンクリート製品の諸物性に与える影響について評価するために,製品工場において実規模サイズの試験体を製造し,各種試験を実施した。その結果,冬期に製造した場合,脱型時の外気との温度差や蒸気養生後の乾燥に起因して,試験体に微細ひび割れが発生し,コンクリートの品質に悪影響を及ぼす可能性が確認された。これに対し,夏期に製造した場合や,冬期においてもコンクリート打込み時からシートで水分逸散抑制の養生を適用した場合には,微細ひび割れが低減でき,良好な品質を確保できることがわかった。