コンクリート工学年次大会2019(札幌)

講演情報

第41回コンクリート工学講演会

B.構造・設計 » はり/曲げ/せん断・ねじり

はりⅡ/曲げ/せん断・ねじり

2019年7月11日(木) 13:00 〜 15:15 第3会場 (中ホールB)

座長:内田裕市(土木), 寺井雅和(建築)

[2111] 遠心実験用鉄筋コンクリート極小模型の部材性能と再現限界

林和宏, 宮地祐一, 金田将吾, 齊藤大樹 (豊橋技術科学大学)

キーワード:equivalent viscous damping factor、flexural failure、full plastic moment、reinforced concrete pile、static loading test、全塑性モーメント、曲げ破壊、等価粘性減衰定数、鉄筋コンクリート杭、静的載荷実験

遠心力載荷実験への適用をめざす、直径数cm程度の鉄筋コンクリート極小模型杭の静的載荷実験を実施した。試験体は計10体で,杭径、鉄筋の断面形状、主筋本数、帯筋ピッチ、シアスパン比を変数とした。本論で提案した簡略極小杭模型は鉄筋の代わりに鋼の丸棒を、コンクリートの代わりにモルタルを用いる。実験から,(1) 実大の鉄筋コンクリートが曲げ破壊する際の挙動が簡略杭模型で概ね再現できること,(2) 断面諸量に基づく全塑性モーメントから模型の耐力評価が可能であること,(3) 鋼丸棒とモルタル間の付着力が十分ではないためエネルギー消費性能は実際の鉄筋コンクリート杭よりも劣ること,を明らかにした。