コンクリート工学年次大会2019(札幌)

講演情報

第41回コンクリート工学講演会

B.構造・設計 » はり/曲げ/せん断・ねじり

はりⅡ/曲げ/せん断・ねじり

2019年7月11日(木) 13:00 〜 15:15 第3会場 (中ホールB)

座長:内田裕市(土木), 寺井雅和(建築)

[2114] 上側引張を受ける杭基礎フーチングにおける杭および橋脚の軸方向鉄筋の定着長がせん断耐力に及ぼす影響

角野拓真, 轟俊太朗, 田所敏弥 (鉄道総合技術研究所)

キーワード:development length、fem、footing of pile foundation、indirectly support、shear capacity、せん断耐力、定着長、杭基礎フーチング、間接支持

上側引張を受ける杭基礎フーチングを模擬した2次元FEMモデルを用いて,杭あるいは橋脚の軸方向鉄筋の定着長が破壊性状や耐力に及ぼす影響の把握を目的に,それらをパラメータとした解析を行った。必要定着長が十分に確保され,かつフーチングの上下側軸方向鉄筋まで定着している場合はせん断破壊となり,必要定着長が比較的短い場合は,杭あるいは橋脚がコーン状に抜け出す破壊となる。いずれの破壊もフック先端から進展する斜めひび割れを跨ぐ補強鉄筋が降伏することで最大荷重に至ることから,上側引張を受ける杭基礎フーチングの耐力は,杭あるいは橋脚の軸方向鉄筋の定着長に依存することがわかった。