[2121] フーリエ級数を用いた鉄筋コンクリート造構造物に対する強震時の瞬間入力エネルギーの推定
キーワード:Fourier series、 momentary input energy、 seismic response evaluation、 time-varying function、 complex damping、フーリエ級数、瞬間入力エネルギー、地震応答評価、経時関数、複素減衰
本論文では,著者がフーリエ級数を用いて定式化した瞬間入力エネルギーの経時関数を用いて,靭性のある鉄筋コンクリート造(RC造)建築物をモデル化した非線形1自由度系モデルに対する最大瞬間入力エネルギーと累積入力エネルギーの評価を試みた。検討の結果,非線形1自由度系モデルの最大瞬間入力エネルギーと累積入力エネルギーの速度換算値は,塑性率μ=2.0での有効周期と粘性減衰定数0.1等を用いた等価線形1自由度系に対して経時関数を用いることで推定できることがわかった。加えて,非線形1自由度系モデルの瞬間入力エネルギーの時刻歴は,経時関数を用いる事で概要を推定できることがわかった。