[2125] Estimation of Overstrength Factor for R/C Buildings based on Damage Research Report of The 1995 Kobe Earthquake
Keywords:damage evaluation、damage spectrum、earthquake damage、natural period、固有周期、地震被害、損傷スペクトル、損傷評価
本研究の目的は,損傷スペクトルを用いて地震時のRC造建物群の損傷度を簡易的に評価する手法を確立することである。既往の研究において,建物群に対する復元力特性を設定する際には,Overstrength Factor(強度上昇係数)Ωの設定が必要であることを確認した。このΩは,建物の設計時に想定される保有水平耐力に対する実際に発揮される水平耐力の比として定義される。しかし,RC造建物群に対するΩの設定方法の確立には至っていない。本報では兵庫県南部地震における被害調査報告に基づいて,RC造建物群に対するΩの推定を試みた。その結果,Ωの下限値に相当する値を推定し,それをスペクトル表示する手法を提示した。