[2128] 周期特性の異なる地震波を連続入力した鉄筋コンクリート造柱の擬似動的実験
キーワード:equivalent damping factor、moving resonance、pseudo-dynamics tests、擬似動的実験、移動共振現象、等価減衰定数
せん断部材と曲げ部材からなる並列1自由度系を対象に,周期特性の異なる地震波を連続入力する擬似動的実験を実施した。入力波は短周期成分が多い第1波群と,それよりも周期の長い成分を多く含む第2波群の連続入力とし,入力波全体が告示スペクトルに適合する模擬波とした。実験の結果,第1波群でせん断破壊が生じ,続く第2波群で移動共振現象により応答変位が増大する結果となった。また実験結果に基づく数値解析では,地震波の2つの波群の入力順番を逆にすると,移動共振現象は生じずに変位応答が小さくなることを示した。さらにせん断部材を含む並列1自由度系の等価粘性減衰の傾向について考察した。