耐震補強Ⅰ

[2159] 既存コンクリート目荒らし面の形状モデルを用いたせん断耐力式の提案

武者右京¹, 高瀬裕也¹, 阿部隆英², 樋渡健³ (1.室蘭工業大学, 2.飛島建設, 3.東亜建設工業)

キーワード：concrete roughening、seismic retrofit、shape measurement、shear load、supported failure、コンクリート目荒らし、せん断耐力、形状測定、支圧破壊、耐震補強

コンクリート構造物などの耐震補強では，既存躯体と新設躯体の接合面にチッピングによる目荒らしが施されるが，この目荒らしについて論じた研究は少ない。そこで本論文では，目荒らし部のせん断耐力を評価するため，目荒らし面の形状測定およびせん断載荷実験を行った。また，形状分析結果から形状モデルを提案した。さらに，コンクリート強度，ヤング係数および目荒らし面の形状モデルを用いて，支圧破壊する場合のせん断耐力式を構築し，実験値を良好に推定できることを明らかにした。