コンクリート工学年次大会2019(札幌)

講演情報

第41回コンクリート工学講演会

B.構造・設計 » 耐震補強/既存構造物の調査/維持管理・ライフサイクル

維持管理・ライフサイクルⅡ

2019年7月12日(金) 13:00 〜 15:15 第8会場 (206会議室)

座長:長田光司(土木), 向井智久(建築)

[2234] ベイズ推定による現有性能の不確実性が既存橋梁への支点追加補強に及ぼす影響分析

篠崎秀太1, 松岡弘大2, 貝戸清之1 (1.大阪大学, 2.鉄道総合技術研究所)

キーワード:addition of support、High-speed rail、PRC beams、PRC桁、reinforcement design、resonance phenomena、共振現象、支点追加、補強設計、高速鉄道

近年通常の維持管理を逸脱し,大規模な補強を必要とする高速鉄道PRC桁の事例が報告されている。一方,補強設計における性能向上効果とその不確実性の評価は技術者の暗黙知に依存している。本研究は,共振が生じたPRC桁とその共振速度向上を目的とした支点追加補強を対象とし,支点追加桁の理論モデルとMCMC法によって,不確実性を考慮したうえで共振速度向上効果を評価する方法論を提案する。また,提案した方法論の有効性を検証するために,PRC桁の固有振動数の季節変動を想定した模擬データを提案手法に適用し,現有性能の不確実性を考慮したうえで必要となる支点追加補強の位置および支持剛性を例示した。