コンクリート工学年次大会2019(札幌)

講演情報

第41回コンクリート工学講演会

B.構造・設計 » 新材料・新工法(構造)

新材料・新工法(構造)

2019年7月12日(金) 13:00 〜 15:15 第9会場 (207会議室)

座長:大島義信(土木), 楠浩一(建築)

[2247] 低弾性PCM・PCCの性能および2種類の接着剤を塗布したRC床版の薄層補修における耐疲労性の検証

阿部忠1, 伊藤清志1, 中島博敬1, 小堺規行2 (1.日本大学, 2.住友大阪セメント)

キーワード:Fatigue resistance、Low Elasticity PCC、Low Elasticity PCM、RC slab、RC床版、Thin layer repair、低弾性PCC、低弾性PCM、耐疲労性、薄層補修

本研究は道路橋RC床版の上面損傷に対する薄層補修材および補修法の提案を行うものである。従来の補修法に対する改善として,割れを抑制するために繊維を混入した低弾性PCMと小粒径骨材を混入した低弾性PCCを開発し,はく離を抑制するために2種類の接着剤を用いた補修法を提案し,湿潤状態の条件で輪荷重走行疲労実験を行い,破壊メカニズムおよび耐疲労性の検証を行った。この結果,従来の補修材を用いた補修法と比較して,上面損傷は見られるものの補修界面ではく離することがなく,耐疲労性の向上が図られた。また,小粒径骨材を混入した低弾性PCCを用いた供試体は,さらに寿命の向上が図られた。