実行委員長　塩原　等（東京大学）
 

　コンクリート工学年次大会 2022（千葉）は，2022年7月13日から7月15日までの3日間の予定で，千葉幕張メッセを会場として開催されることになりました。関東地区での開催は前回から7年ぶりとなります。　
　大会テーマは，「挑戦するコンクリート ～震災、パンデミックを乗り越えて～」です。新型コロナのパンデミックのため，2021年度のコンクリート工学年次大会（名古屋）は，全面的にヴァーチャルで実施されました。2022年以降も，社会が以前の状態に戻るにはさらに数年以上かかる可能性もあり，以前のようには戻らないかもしれません。さらに2022年は，関東大地震から99年目にあたります。これまで首都圏に大きな被害地震は起こりませんでしたが，首都圏直下地震の発生の脅威にはこれからも益々備えを高めていくことが必要とされるでしょう。このように，日本にとって2022年は，様々な意味で節目の年であり，コロナ禍からの復興に向けて挑戦の年になるでしょう。日本コンクリート工学会は、これからもコンクリート技術を通じて社会の課題に挑戦し続けるという意味を大会のテーマにこめ，皆さまに伝えることとしました。
　大会の企画についても、この方針に基づいて実施計画を進めています。
　まず、昨年と同様に，研究発表・特別講演会・生コンセミナー・コンクリート構造物診断セミナー・コンクリートテクノプラザを実施いたします。これらはできる限り対面での実施に戻すことを目指します。また、これは参加登録費など参加される皆様方の負担を変えないですむ範囲で可能な合理的な方法を考え、対面とオンラインの併用もその効果が特に見込める場合に取り入れていきます。
　懇親会・見学会・学生参加の催しであるキング・オブ・コンクリートの実施も計画をいたします。なお一部の行事については、健康と安全の確保の観点から、開催方法から実施の可否を含めて状況を判断しながら決定するものとしますのでご了承いただきたいと思います。
　コンクリート年次大会実行委員会にとっての挑戦は、どのように大会を対面で実施するということです。将来の担い手である若手の技術者・研究者の間のネットワーク作りのために，対面の大会はこれまでかけがえのない機会を提供してきたと考えています。そこで，大会に参加いただく皆様方の健康と安全の確保を最優先に考慮し、参加者の密集を避けるよう会場の大きさや運営方法に配慮するほか、開催方法については国や自治体の定めた基準やガイドラインを遵守するよう対応していくことを併せてお約束いたします。
　できるだけ多くの皆様が、恙無く参加できますよう、大会開催の準備をすすめていきますので、例年のように7月には、できるだけ多くの方々にお集まりいただき，価値ある時間としていただきますようよろしくお願い申し上げます。皆さんと千葉でお会いできることを楽しみにいたしております。