[1018] バイオマス灰を大量に用いたセメント硬化体の諸物性
キーワード:バイオマス灰、石炭灰原粉、アッシュクリート、圧縮強度、NBO/T、C-S-H、biomass ash、fly ash raw powder、ashcrete、compressive strength
本研究では,バイオマス灰を大量に用いたセメント硬化体の諸物性について,灰の化学的な指標であるNBO/Tが硬化体に及ぼすに影響に着目した検討を実施した。その結果,モルタルフロー試験によって測定されるバイオマス灰のWf140が配合設計に適用可能な指標であることを確認した。バイオマス灰を用いた場合,材齢の経過とともに硬化体中の数~数10nm程度の空隙量が大きくなっており,C-S-Hが多く生成されていた可能性が示唆された。また,灰のNBO/Tと硬化体の圧縮強度の間に正の相関関係が確認でき,このNBO/Tを配合強度推定の指標として用いれる可能性が示唆された。