コンクリート工学年次大会2023(九州)

講演情報

第45回コンクリート工学講演会

A. 材料・施工 » 混和材料/自然治癒・自己治癒

混和材料3/自然治癒・自己治癒

2023年7月7日(金) 13:00 〜 15:00 第2会場 (502)

座長:佐川孝広 (土木),小島正朗 (建築)

[1021] フライアッシュのアルカリ量がASR抑制効果に及ぼす影響

山本武志 (電力中央研究所)

キーワード:フライアッシュ、ASR、アルカリ、抑制、細孔溶液、fly ash、alkali、restraint、pore solution

R2O量が3%程度以上のフライアッシュ(FA)ではアルカリシリカ反応(ASR)を抑制するためにセメント置換率を20%以上とする必要があるが,R2O量が2%程度以下のFAでは置換率10%で良好な抑制効果が得られた。アルカリ(R2O)量が3%程度以上のFAをセメント置換率10%で混和したペースト間隙水のNa++K+濃度は材齢間で変化しないが,R2O量が2.5%程度以下となるFAを混和したペースト間隙水のNa++K+濃度ならびにpHは材齢の経過と伴に低下した。FAのASR抑制効果はポゾラン反応の進展によるC-S-H相の低Ca/Si比化とFAから溶出するAlを取り込むことでC-S(A)-HのAl構成割合の増加によると考えられる。