コンクリート工学年次大会2023(九州)

講演情報

第45回コンクリート工学講演会

A. 材料・施工 » 混和材料/自然治癒・自己治癒

混和材料3/自然治癒・自己治癒

2023年7月7日(金) 13:00 〜 15:00 第2会場 (502)

座長:佐川孝広 (土木),小島正朗 (建築)

[1023] セメントの水和反応・凝結・強度発現に及ぼすヒドロキシ基・カルボキシ基を含む低分子有機化合物の種類の影響

渡邉貴子1, 中江杏里2, 溝渕利明2, 羽原俊祐3 (1.MCR科学技研 2.法政大学 3.岩手大学)

キーワード:有機化合物、ヒドロキシ基、カルボキシ基、セメントの水和反応、圧縮強度、初期物性、Organic compound、Hydroxy group、Carboxy group、Hydration reaction of cement、Compressive strength、Initial physical properties

化学混和剤(高性能AE減水剤及び超遅延剤)においてヒドロキシ基及びカルボキシ基などの官能基の役割が大きい。本研究では,これらを含む低分子の有機化合物が,セメントの水和反応及びモルタルの凝結時間や強度発現に及ぼす影響について検討した。カルボキシ基を含み,炭素鎖が飽和,不飽和の場合,カルボキシ基及びヒドロキシ基を同時に含む場合など対象とした有機化合物12種類およびその組み合わせの2水準とし,合計14種類について検討した。分子内にカルボキシ基及びヒドロキシ基を同時に含む有機化合物の場合のみ,セメントの水和反応が抑制され,凝結時間の遅延,強度発現の抑制が認められた。