コンクリート工学年次大会2023(九州)

講演情報

第45回コンクリート工学講演会

A. 材料・施工 » 収縮・クリープ

収縮・クリープ

2023年7月6日(木) 10:45 〜 12:30 第3会場 (503)

座長:片平博 (土木),渡邉悟士 (建築)

[1038] フライアッシュを混和したセメント硬化体の乾燥収縮性状

瀬川実暉1, 五十嵐豪1, AILI Abudushalamu1, 丸山一平1 (1.名古屋大学)

キーワード:キャビテーション、Cavitation、フライアッシュ、セメント硬化体、乾燥収縮、ゲル空隙、C-S-H、fly ash、hardened cement paste、drying shrinkage

本研究ではフライアッシュを混和したセメント硬化体の乾燥収縮性状について検討するため,普通ポルトランドセメントまたはフライアッシュで20%置換したセメント硬化体において,80,60,40,11%RH環境で乾燥させたときの質量変化および長さ変化を測定した。質量変化-長さ変化関係から,フライアッシュを混和すると低湿度域で勾配が変化していることが確認され,フライアッシュを添加によって,からの水分逸散に対する収縮への寄与率が変化していると考えられる。これは,低湿度域でのみキャビテーションが生じており,ゲル空隙中に存在する水分の状態の違いよって生じた差異であると推察された。