[1070] 各季節における構造体コンクリートのせき板存置による湿潤養生効果に関する検討
キーワード:湿潤養生、表面性状、強度発現性、中性化抵抗性、暑中コンクリート、Moisture Curing、Surface Properties、Carbonation Resistance、Concrete in Hot Weather、Strength Developing Properties
本研究では,夏期,標準期および冬期において実大の壁試験体を作製し,せき板の存置による構造体コンクリートの湿潤養生の効果,およびその管理手法の検討を行った。その結果,コンクリートの表面の品質,強度発現性および中性化抵抗性は,湿潤養生期間に係わらず,同程度であった。これらの結果から, JASS 5 の8節にならい,圧縮強度を判断基準として湿潤養生を打ち切ることで,構造体コンクリートの品質を確保できること,耐久設計基準強度を満足するコンクリートは湿潤養生期間に係わらず,十分な中性化抵抗性を有することを明らかにした。