Chloride attackⅠ

[1083] Derivation of calculation model and setting of the property value about chloride ion diffusion of concrete

Shigenobu IGUCHI¹, Yuya TAKAHASHI², Toshiharu KISHI² (1.東日本旅客鉄道 2.東京大学)

Keywords:塩化物イオン、拡散係数、浸せき法、電気泳動法、chloride ion、diffusion coefficient、submergence in salt water、electrical migration

土木学会のコンクリート標準示方書［設計編］では，コンクリートの塩化物イオン拡散係数について，実環境での暴露試験の結果，浸せき法による試験結果，電気泳動法による試験結果などから得られたデータの回帰式の中央値から設定された導出式が示されている。これらの導出式は，元の試験データのばらつきや各試験方法相互の中央値の差異などは明示されておらず，得られる設計値の信頼性を考慮ができていなかった。そこで，各試験データのばらつきを考慮する安全係数を導入することで，塩化物イオン拡散係数導出式の精度の考慮と，各試験方法相互の差異を補完可能な設計方法について検討した。