コンクリート工学年次大会2023(九州)

講演情報

第45回コンクリート工学講演会

A. 材料・施工 » 凍害

凍害

2023年7月5日(水) 15:15 〜 17:15 第3会場 (503)

座長:小山田哲也 (土木),権代由範 (建築)

[1089] 高吸水性ポリマーによるスケーリング抵抗性改善機構

上原典香1, 大山和哉1, 五十嵐心一1 (1.金沢大学)

キーワード:高吸水性ポリマー、スケーリング、粒度分布、毛細管空隙、粒子間隔、superabsorbent polymers、salt scaling、particle size distribution、capillary pores、spacing

高吸水性ポリマー(SAP)による耐凍害性改善機構を明らかにすることを目的に,スケーリング試験を行った。その結果,AE剤を使用したコンクリートと同程度のスケーリング抵抗性を発揮したが,表面劣化進行の様子はかなり異なり,両者のスケーリング抵抗性発現の相違が示唆された。またSAP混入により,粒径100µm以上の大きな空隙が多数存在し,それらが毛細管空隙ネットワークと多くの連結経路を有する粗大な空隙であることが,スケーリング抵抗性向上に寄与する可能性を指摘した。