コンクリート工学年次大会2023(九州)

講演情報

第45回コンクリート工学講演会

A. 材料・施工 » 凍害

凍害

2023年7月5日(水) 15:15 〜 17:15 第3会場 (503)

座長:小山田哲也 (土木),権代由範 (建築)

[1091] 排他的距離を考慮した気泡の点過程シミュレーションと保護されたセメントペースト領域の評価

大山和哉1, 五十嵐心一1 (1.金沢大学)

キーワード:気泡、点過程、ディリクレ分割、タイル、最近傍距離分布関数(G関数)、排他的距離、air voids、point processes、dirichlet tessellation、tile、nearest neighbor distance function (g function)、inhibition distance

コンクリート断面の気泡を点過程とみなして,気泡分布の最近傍距離分布関数(G関数)の短距離範囲の排他的距離を与える気泡配置シミュレーションを行い,G関数の95%信頼区間と実際の分布を比較した。さらに,各点の最近傍領域を表すようにディリクレ分割を行い,その領域を気泡が凍害から保護すべき領域(タイル)として,タイル面積の度数分布求めて,シミュレーションより得られた95%分位点のタイル面積の円相当半径を,従来の完全ランダム過程の場合と比較した。両者の値はおおよそ一致し,タイル面積では,排他的距離を考慮しないより単純な点過程シミュレーションにて,保護領域を評価できることが示された。