[1162] 高炉スラグ微粉末の置換率と80℃の熱水浸せき期間がジオポリマーに混入したバサルト短繊維の劣化に及ぼす影響
キーワード:ジオポリマー、生成物、pH、熱水浸せき、バサルト繊維、曲げ強度、Geopolymer、Product、Hot water immersion、Basalt fiber、Flexural strength
本研究では,ジオポリマーに混入したバサルト短繊維の劣化に及ぼす影響について,ジオポリマーペーストの分析結果やバサルト短繊維補強ジオポリマーモルタルの曲げ強度試験結果から検討した。その結果,高炉スラグ微粉末の置換率が大きくなると生成物のpHも大きくなる傾向にあるが,熱水浸せき期間20日後のpHは減少する傾向にあることが分かった。また,バサルト短繊維補強ジオポリマーモルタルは,80℃の熱水浸せき期間5日でぜい性的な曲げ破壊状況を示し,その傾向は高炉スラグ微粉末を置換するとより顕著になること,80℃の熱水浸せきによりpHは減少するが,バサルト短繊維の劣化は進行することなどの知見を得た。