コンクリート工学年次大会2023(九州)

講演情報

第45回コンクリート工学講演会

A. 材料・施工 » ジオポリマー・アルカリ活性材料

ジオポリマー・アルカリ活性材料2

2023年7月6日(木) 10:45 〜 12:30 第2会場 (502)

座長:花岡大伸 (土木),坂本英輔 (建築)

[1169] 銅スラグを用いたジオポリマーの性能に関する実験的考察

李柱国1, 深谷竣平1 (1.山口大学)

キーワード:ジオポリマー、銅スラグ、凝結時間、力学性能、中性化抵抗性、化学組成、geopolymer、copper slag、setting time、mechanical performance、neutralization resistance、chemical compositions

銅スラグ(CuS)の新たなリサイクル技術を開発するために,それを用いたジオポリマー(GP)の各種性能と化学組成を考察した。得られた主な結果として,海砂の代わりにCuSを細骨材として用いたGPの強度と中性化抵抗性は増加する。CuS微粉末だけを活性フィラーとしてもGPを作製することができる。CuS-GPの凝結時間と強度はアルカリ溶液のSiO2/Na2Oモル比の増加に伴って増加する。CuS微粉末は,BFS/FA混合系GPのFAを部分的に代替すると,GPの強度は増加するが,中性化抵抗性は若干低下する。CuS微粉末を用いたGPはほぼ非晶質で,N-F(Fe)-S-Hゲルを生じる可能性がある。