環境配慮型コンクリート（材料）2

[1182] 促進炭酸化養生を施したγ-C₂Sを含む高炉スラグ微粉末高含有コンクリートの基本物性に関する研究

八尋瑠奈¹, 伊代田岳史¹, 辻大二郎², 小島正朗² (1.芝浦工業大学 2.竹中工務店)

キーワード：高炉スラグ微粉末、γ-C2S、炭酸化、空隙、blast furnace slag powder、accelerated carbonation、porosity、凍結融解抵抗性、freeze-thaw resistance

近年脱炭素社会の実現に向け様々な取り組みが行われている。コンクリート分野においても，混和材を大量にセメント置換することによるCO2排出削減やCO2と反応する特殊混和材を使用したCO2固定技術などの検討が行われている。本研究では，高炉セメントC種およびγ-C2Sを併用したコンクリートについて，炭酸化前後の基本物性および空隙構造の検討を行った。結果として，促進炭酸化を行うと空隙の粗大化が確認された。しかし，γ-C2Sを使用することでγ-C2Sを使用しない場合と比較して促進炭酸化した場合，粗大空隙の減少が確認され圧縮強度の増進や凍結融解抵抗性の向上が認められた。