コンクリート工学年次大会2023(九州)

講演情報

第45回コンクリート工学講演会

A. 材料・施工 » 環境配慮型コンクリート(材料)

環境配慮型コンクリート(材料)3

2023年7月6日(木) 13:30 〜 15:30 第1会場 (国際会議室501)

座長:栗原遼大 (土木),金子樹 (建築)

[1186] 高炉スラグと消石灰を結合材に用いた低炭素吹付けコンクリートの基礎物性

水野博貴1, 岩崎昌浩1, 樋口隆行1, 荒木昭俊1 (1.デンカ)

キーワード:低炭素、吹付け、高炉スラグ、消石灰、急結剤、low-carbon、spraying、blast furnace slag、slaked lime、accelerator

高炉スラグ微粉末と消石灰からなる結合材に,カルシウムアルミネート系急結剤を加えて基礎物性と吹付け性能を評価した。高炉スラグ微粉末と消石灰の粉末度と量を最適化し,高炉スラグ微粉末の割合を 50~75%とする事で,安定した急結性と圧縮強度を両立する環境配慮型吹付コンクリートを調製 できる。粉末度の大きい高炉スラグ微粉末を用いる事で,圧縮強度の発現性が向上する。一方で高炉スラグ微粉末と消石灰からなるベースコンクリ―トはスランプロスが大き く,普通セメントを用いた配合に比べて材齢 1日までの初期強度発現性に優れるが,長期強度は低めとなるため,水結合材比を低くして長期強度を確保する必要がある。