コンクリート工学年次大会2023(九州)

講演情報

第45回コンクリート工学講演会

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環境配慮型コンクリート(材料)5/サステイナビリティ(環境側面)

2023年7月7日(金) 13:00 〜 15:00 第1会場 (国際会議室501)

座長:川崎佑磨 (土木),濱崎仁 (建築)

[1209] 湿式分析とTG-DTAによるCO₂含有率評価に関する検討

鈴木好幸1, 山本武志2, 小山拓3, 野口貴文3 (1.安藤・間 2.電力中央研究所 3.東京大学)

キーワード:recycled aggregate、湿式分析、TG-DTA、再生骨材、ラウンドロビンテスト、analysis by wet chemistry、round robin test、CO₂含有率、CO₂ content rate

本研究では,JCI「カーボンリサイクル評価方法のJIS開発に関する調査委員会」において発案され,標準化に向けた検討が進められている湿式分析によるコンクリートおよびセメント系材料を対象としたCO2含有率の測定結果を蓄積し,TG-DTAとの比較を行った。また,TG-DTAにおける試験条件や装置の構造形式による影響を明らかにするためにラウンドロビンテストを実施した。その結果,湿式分析では装置構成に起因する流量調整を適切に行うことで安定した評価が可能で,TG-DTAの結果と高い相関があることが確認できた。また,TG-DTAにおける評価結果は,脱炭酸による温度範囲の設定が重要であり,550~900℃の範囲では過大評価となる可能性があることが確認された。