[1210] スラッジケーキの組成変化とCO₂固定量に関する一考察
キーワード:スラッジケーキ、炭酸化、水和物組成変化、C-S-H量、リートベルト解析、sludge cake、carbonation、change in hydrate composition、C-S-H content、rietveld analysis、CO₂固定量、CO₂ fixation
建設分野のカーボンニュートラルに向けた取組みとして,生コンクリートを原料とするスラッジケーキにCO2 を吸収して建材とする試みが実施されている。このような建材の活用には,スラッジケーキのCO2固定量の把握が重要である。本研究では,雰囲気中のCO2濃度を変化させ,スラッジケーキの炭酸化に伴うセメント水和物の組成変化を分析し,スラッジケーキのCO2固定量を定量化した。その結果,CO2の濃度の違いでCO2固定量は異なり,要因の一つに炭酸化した際のスラッジケーキの寸法が影響した。また,スラッジケーキは,約270kg/tのCO2固定量が期待できることが示された。