コンクリート工学年次大会2023(九州)

講演情報

第45回コンクリート工学講演会

A. 材料・施工 » 非破壊検査・診断(物性・耐久性)

非破壊検査・診断(物性・耐久性)2

2023年7月6日(木) 09:00 〜 10:30 第5会場 (412)

座長:橋本勝文 (土木),土屋直子 (建築)

[1222] コンクリートの圧縮応力と超音波速度変化率の関係に粗骨材量が及ぼす影響

小森由仁1, 大野健太郎1, 賀上諒太朗1, 永元直樹2 (1.東京都立大学 2.三井住友建設)

キーワード:応力推定、超音波法、音弾性定数、超音波速度変化率、粗骨材、遷移帯、stress estimation、ultrasonic wave method、acoustoelastic modulus、ultrasonic velocity variation、coarse aggregate、transition zone

超音波法を用いたコンクリートの応力推定に関する著者らの既往の研究では,圧縮応力の増加に伴い載荷軸方向の超音波速度が増加し,単位応力当たりの速度変化率(音弾性定数)は粗骨材量が多くなるほど大きくなることが示された。また,実構造物では,応力を導入した橋軸方向とその直角方向のそれぞれの超音波速度を用いてコンクリートの応力が推定される。ここで,載荷軸直角方向の音弾性定数に及ぼす粗骨材量の影響は未検討であるため,本研究では,粗骨材量を変化させた供試体で実験を行った。その結果,載荷軸直角方向では,粗骨材量の増加に伴う超音波速度の変化は生じにくいことが確認された。