コンクリート工学年次大会2023(九州)

講演情報

第45回コンクリート工学講演会

A. 材料・施工 » 非破壊検査・診断(物性・耐久性)

非破壊検査・診断(物性・耐久性)3

2023年7月6日(木) 10:45 〜 12:30 第5会場 (412)

座長:古賀裕久 (土木),兼松学 (建築)

[1227] 多電極型等比共面電極を用いたシラン系表面含浸材による撥水層厚さ推定に関する研究

岩瀬裕之 (岐阜工業高等専門学校)

キーワード:多電極型等比共面電極、シラン系表面含浸材、有効撥水層厚さ、静電容量、含水率、multu-electrode equal ratio co-surface electrode、silane type water barrier penetrant、effective water repellent layer thickness、electrostatic capacity、moisture content

複数の電極を配した多電極型等比共面電極を作製した。これを用いてシラン系表面含浸材を塗布したコンクリートを測定したところ,電極中心間距離tと静電容量Cとには線形関係が得られた。この回帰直線の傾きの逆数と表面含浸材によって形成された撥水層厚さとには線形関係が得られ,傾きの逆数から撥水層厚さが推定できた。水分を含むコンクリートにおいても各含水率において撥水層厚さを推定する方法を示した。高含水率のコンクリートでは撥水していない領域が撥水層内に存在し,これを反映し推定した撥水層厚さを有効撥水層厚さとした。有効撥水層厚さは撥水層の性能を表す指標の1つとすることができる。