コンクリート工学年次大会2023(九州)

講演情報

第45回コンクリート工学講演会

A. 材料・施工 » 非破壊検査・診断(損傷・欠陥)

非破壊検査・診断(損傷・欠陥)2

2023年7月7日(金) 10:00 〜 12:00 第5会場 (412)

座長:内田慎哉 (土木),野中英 (建築)

[1241] 遠距離測定に向けたサブテラヘルツ波による内部欠陥検出の基礎的検討

有田剛士1, 田中章夫1, 西脇智哉2 (1.日本工業大学 2.東北大学)

キーワード:サブテラヘルツ波、遠距離測定、非破壊検査、測定角度、照射範囲、含水状態、試験体厚さ、Sub-Terahertz Waves、Long-range measurement、Non-destructive test、Measurement angle、Irradiation range、Water condition、Test piece thickness

建築物の劣化や損傷により構造上安全が確保されていない場合や環境的要因によって近づくことが困 難である建築物が存在する。そういった建築物の調査には遠距離測定が必要なため,サブテラヘルツ波を用 いた測定方法の基礎的検討を行った。透過法・反射法ともに測定距離による減衰がみられ,照射範囲は大き くなり電磁波の拡散が確認された。また,測定角度によって検出強度が異なり角度による影響は大きいこと が確認された。コンクリート厚さと含水率によって検出強度が増減し,含水率が 4.3%程度から検出が困難に なった。ひび割れ幅の検出では,1mm 程度から検出可能であり,3mm を超えると強度の変動が小さくなった。