コンクリート工学年次大会2023(九州)

講演情報

第45回コンクリート工学講演会

A. 材料・施工 » 非破壊検査・診断(損傷・欠陥)

非破壊検査・診断(損傷・欠陥)2

2023年7月7日(金) 10:00 〜 12:00 第5会場 (412)

座長:内田慎哉 (土木),野中英 (建築)

[1243] フェノールフタレイン溶液を利用したコンクリートの火害調査手法に及ぼす自然乾燥および中性化の影響

木野瀬透1, 吉田夏樹1, 新大軌2, 今本啓一3 (1.日本建築総合試験所 2.島根大学 3.東京理科大学)

キーワード:fire-damage、high temperature heating、relative humidity、electric resistance、phenolphthalein、color reaction、concrete、火害、高温加熱、相対含水率、電気抵抗、フェノールフタレイン、呈色反応、コンクリート

著者らは,火災によるコンクリートの含水状態の変化に着目し,水を含まないフェノールフタレイン(PP)溶液により約150℃以上の熱を受け,ほぼ絶乾状態となった領域を判断する手法を検討してきた。本研究では,同手法を実際の火害調査に適用することを目的として,経年による自然な乾燥や中性化が進行したコンクリート造建築物から採取したコンクリートコアの加熱実験を行った。その結果,水を含まないPP溶液では先述の領域を,水を含むPP溶液では約600℃以上の熱を受け,中性化により生成したCaCO3が熱分解し,CaOが生成した領域を判断できることが分かった。