コンクリート工学年次大会2023(九州)

講演情報

第45回コンクリート工学講演会

A. 材料・施工 » 3Dプリンティング/新材料・新工法(材料)

3Dプリンティング2/新材料・新工法(材料)1

2023年7月5日(水) 13:00 〜 15:00 第1会場 (国際会議室501)

座長:木ノ村幸士 (土木),寺西浩司 (建築)

[1278] コンクリート表層の凝結促進による表面仕上げ可能時間の短縮効果に関する研究

折田現太1, 金子泰明1, 平間昭信1, 槙島修1 (1.飛島建設)

キーワード:寒冷期、表面仕上げ、凝結促進、待機時間短縮、散布・撹拌、耐久性、cold season、surface finish、acceleration、setting acceleration、spraying and stirring、durability

寒冷期の施工において,コンクリート表面仕上げ作業を実施するまでの待機時間が長くなることが課題となっている。そこで,著者らは,打ち込んだコンクリートの表層に粉体の凝結促進剤を散布・撹拌することで,仕上げ作業開始までの待機時間を短縮する手法を考案した。カルシウムアルミネートを主成分とした凝結促進剤を用いた結果,表層30mmのコンクリートに対し,2%~4%の凝結促進剤を散布・撹拌することによって2時間~4時間の待機時間短縮効果を得られた。また,表層のみを凝結促進させることによる圧縮強度やコンクリートの一体性,乾燥による自由収縮ひずみ,中性化深さへの有害な影響がないことを確認した。