コンクリート工学年次大会2023(九州)

講演情報

第45回コンクリート工学講演会

A. 材料・施工 » 新材料・新工法(材料)/ジオポリマー・アルカリ活性材料

新材料・新工法(材料)2/ジオポリマー・アルカリ活性材料1

2023年7月5日(水) 15:15 〜 17:15 第1会場 (国際会議室501)

座長:宮口克一 (土木),梅本宗宏 (建築)

[1280] 消石灰とアミノ酸を反応刺激材とする産業副産物固化体の物性に関する基礎的検討

中村遥人1, 上田隆雄1 (1.徳島大学)

キーワード:フライアッシュ、高炉スラグ微粉末、シリカフューム、消石灰、アルギニン、鉄筋腐食、fly ash、blast furnace slag、silica fume、slaked lime、arginine、steel corrosion

脱炭素社会の形成に貢献可能な建設材料として本研究では,セメントを用いずにフライアッシュ,高炉スラグ微粉末,シリカフュームといった産業副産物に消石灰とアミノ酸によるアルカリ刺激を与えて作製した固化体の基礎物性を検討した。また,二酸化炭素の固定を目的として消石灰の代わりに炭酸カルシウムを添加した配合も併せて検討した。この結果,消石灰割合を低下させ,炭酸カルシウムを増量させた配合も含めて,材齢28日で30 N/mm2以上の圧縮強度を示した。さらに,アミノ酸を添加することで,細孔溶液中のOH-濃度が大きく上昇し,練混ぜ水に人工海水を用いた場合でも,鉄筋腐食環境が顕著に改善された。