新材料・新工法(材料)2／ジオポリマー・アルカリ活性材料1

[1282] 炭酸化環境におかれた鋼材に対するMDEAの防食効果

齊藤亮介¹, YOGANANDAN Govindaraj², 矢野慧一¹, 坂入正敏³ (1.清水建設 2.Hokkaido University 3.北海道大学)

キーワード：カーボンニュートラル、MDEA、耐久性、鉄筋腐食、炭酸化、塩分、carbon neutral、durability、corrosion、carbonation、chloride

MDEAの利用により，コンクリート中へのCO2固定促進効果のみならず，内部鉄筋の防食効果が期待できる。本研究では，水酸化カルシウム水溶液あるいはセメントペースト環境下にて，CO2を系内に溶解した場合の，MDEAによる鋼材の防食効果を評価した。水溶液環境では，MDEAが鋼材へ吸着することで，MDEA濃度が5.0 mass%以上であれば，CO2溶解によって系内のpHが8.0～9.0の範囲に低下した場合でも良好な防食効果が得られ，塩分に対しても一定の防食効果を示した。セメントペースト環境では，セメントペーストが炭酸化した条件においても，MDEAが存在することで鋼材の耐食性を高められることを確認した。