コンクリート工学年次大会2023(九州)

講演情報

第45回コンクリート工学講演会

B. 構造・設計 » 柱はり接合部

柱はり接合部2

2023年7月7日(金) 10:00 〜 12:00 第8会場 (409)

座長:宮川義範 (土木),杉山智昭 (建築)

[2078] 鉄筋コンクリート造柱梁接合部鋼板の接合部曲げ補強効果に関する研究

上原修一1, 松本豊1 (1.久留米工業大学)

キーワード:柱梁接合部、接合部曲げ降伏、履歴性状、接合部補強、柱梁曲げ強度比、beam-column joint、flexural yielding of joints、hysteresis property、strengthening of joints、column-to-beam moment capacity ratio

本研究では,柱梁接合部を鋼板と多量の帯筋で補強すると,接合部の力学性状を大きく改善できることを示している。試験体は,通常配筋の基準試験体,鋼板と多量の帯筋で補強した試験体,および多量の帯筋のみで補強した試験体の3体である。基準試験体では著しい接合部降伏破壊が発生した。鋼板と多量の帯筋で補強した試験体では,履歴性状が大きく改善され,さらに梁端部が曲げ破壊し接合部破壊を免れた。多量の帯筋のみで補強した試験体では,これらの中間的な性状を示したが,履歴性状はほとんど改善されず,最終破壊も接合部降伏破壊となった。