コンクリート工学年次大会2023(九州)

講演情報

第45回コンクリート工学講演会

B. 構造・設計 » 維持管理・ライフサイクル

維持管理・ライフサイクル

2023年7月6日(木) 13:30 〜 15:30 第6会場 (413)

座長:長田光司 (土木),田沼毅彦 (建築)

[2168] 凍結防止剤の散布が道路トンネル坑口部の覆工表層の塩分量に及ぼす影響に関する基礎的研究

岡崎泰幸1, 武邊勝道1, 周藤将司1, 林久資2 (1.松江工業高等専門学校 2.西日本工業大学)

キーワード:道路トンネル、凍結防止剤、坑口部、覆工表層、浸透塩分量、road tunnel、antifreezing agent、entrance part、tunnel lining、salinity

道路トンネルの坑口まで散布された凍結防止剤は,車両の走行によりトンネル坑内まで運ばれることが知られている。凍結防止剤の多くは主成分が塩化物であり,トンネル構造物へのそれらの浸透は腐食劣化やスケーリングを促進させる要因の1つである。そのため,凍結防止剤の散布が道路トンネル坑口部の覆工表層の塩分状況に及ぼす影響を把握・評価する必要があると考えられる。そこで,本研究では,道路トンネル坑口部の覆工表層を対象とした塩分の現地観測および分析を行った。その結果,凍結防止剤の散布により道路トンネル坑口部の覆工に塩分が浸透し,覆工の劣化が促進させられる可能性があることが明らかとなった。