コンクリート工学年次大会2023(九州)

講演情報

第45回コンクリート工学講演会

B. 構造・設計 » 既存・劣化構造物の評価/新材料・新工法(構造)

既存・劣化構造物の評価/新材料・新工法(構造)

2023年7月5日(水) 10:00 〜 12:00 第7会場 (414)

座長:上田尚史 (土木),都祭弘幸 (建築)

[2178] プレキャスト取替RC床版橋の輪荷重走行疲労実験による耐疲労性の評価

重松伸也1, 阿部忠1, 木村延久2, 鈴木健2 (1.日本大学 2.小野工業所)

キーワード:取替RC床版橋、輪荷重走行疲労実験、耐疲労性、開閉幅、Replacement RC Deck Bridges、Wheel Load Running Fatigue Tests、Fatigue Resistance、Opening and Closing Width

本研究は,小支間で幅員方向に並列するプレキャスト取替 RC 床版橋の輪荷重走行疲労実験を実施し,耐疲労性の検証を行った。その結果,間詰部を設けない供試体 A の等価走行回数に対して間詰部 を輪荷重直下および輪荷重端部に設けた供試体 B,C はそれぞれ 40 %,18 %低下するものの,いずれ も 100 年に以上の耐久性が得られた。耐久性の低下の要因である供試体 B、C の間詰部界面の開閉幅は,曲げの影響を受ける供試体 B は最大 0.51mm,せん断の影響受ける供試体 C は 0.25mm であった。開閉幅が耐疲労性に及ぼす結果となったが,耐久性が 十分確保されていることから実用的であると考える。